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大切な方を亡くされた方達のグリーフサポートのグループです。

かける眼鏡の色が変わる

こんにちは。ippoです。
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最近の雑感を書いてみたいと思います。

このひと月を振り返ってみると 大切な方を亡くした、、という方のお話を
新たに3人伺いました。毎週 数日は死別に関するお話を伺ったりやりとりしたり。
継続して、ずっと伺っている方、たまに近況報告を下さる方、ippoカフェで
お会いする方、、この10年で 相当な人数の方とお話させていただいてきたなと
思います。

状況は様々です。ご両親であったり、配偶者であったり、お子様であったり、
そして死別も、病死や、突然死、事故死、自死
病死でも、発覚して数か月だったり、10年の闘病の末だったり。

どれひとつ同じというものはなく、グリーフも、100人いれば100通り。
これが正しい形なんてものはないのだなと感じています。

私は、これだけのケースを見てきているのでそう思えていますが
最初は違いました。
こんな風には思えず、
正解を必死に探そうとしたり、他者と比べての自分に落ち込んだりもしました。
でも、、そうではないのだなと。

死別直後は、世界の色がなくなったような感覚がありました。
でも、今は色は見えています。そして、見える色が変わったと感じます。
かける眼鏡の色が変わったと言いましょうか。
その眼鏡によって、前は見えなかったことが見えるようになっているのです。
それは、私にとっては新たな彩りに感じます。

時に、意識的にこの眼鏡を外すと、やはり
グリーフということはまだまだ当たり前にある世界でない事にも気が付きます。

死別を経験した時に、色々な方が「実は私も・・・」とグリーフや自分の痛みを伝えてくれるという事が起こり、
私は、世の中の方というのは、こんな当たり前の顔をして、心に様々な痛みを
抱えているのだと思い知りました。
皆が、その意識を持ち、お互いをいたわりあえたらきっと、あたたかな社会に
なるのでしょうね。

私が、話を聞くことや、思いを向けることは小さな小さないっぽかもしれない。
いつ自分の命が終わるかもわからないけれど、私の日々のいっぽは、一生続けたならば
長い道になっているのではないかな。
そう信じて、今日もいっぽずつ、進めたらなと思います。